NottaとVrewは比べる相手ではない。片方は会議のテキスト、片方は動画の字幕(2026年8月・公式ページで確認)
【PR】この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。リンク経由で申し込みがあると、 当サイトに紹介料が入ります。ただし紹介料の有無で評価は変えません。 良くなかった点はそのまま書いています。
「AI文字起こしツール」というくくりで、NottaとVrewが同じ表に並んでいることがあります。 どちらも音声を認識して文字にするので、間違ってはいません。
ただ、公式ページを読み比べると、この2つは置き換えの関係にありません。 音声認識はどちらにとっても手段で、目的のほうが違うからです。
先に結論を書きます。
- Nottaの出力は読むためのテキストです。公式の自己紹介は 「会議・インタビュー・講義を、検索できるテキストにするAIミーティングノートテイカー」。
- Vrewの出力は動画です。公式の自己紹介は「オールインワンAIビデオエディター」。
- **課金の単位が違います。**Nottaは「分」(月間の文字起こし時間と、1回あたりの上限)。 Vrewは「クレジット」(機能をまたいで消費し、作業量に応じて減る)。 分とクレジットは割り算で揃いません。
- 会議をその場で録りたいならNotta、撮った動画に字幕を付けたいならVrewで、 どちらかがあればもう片方が要らなくなる、という関係ではありません。
そしてもう一点、正直に書いておきます。
- Vrewの料金の金額は、この記事では書きません。
2026年8月31日に公式料金ページを取得したところ、金額欄が
US$—という プレースホルダーのままで、数字を読み取れませんでした。
以下はすべて、2026年8月31日にNottaとVrewの公式ページ(ベンダー自身が持つドメイン)で 確認した内容です。第三者サイトの数字は使っていません。 **筆者はどちらも今回は動かしておらず、未実機です。**仕様の読み取りだけを書いています。
1. 出力物が違う
Notta — 読むためのテキスト
Nottaのトップページ(www.notta.ai)にある自己紹介は、こうです。
“an AI meeting notetaker that turns your meetings, interviews, or lectures into searchable text or visuals”
(会議・インタビュー・講義を、検索できるテキストやビジュアルに変えるAIミーティングノートテイカー)
同ページに並ぶ機能は、文字起こし・要約・話者の識別・翻訳、そして Google Drive / Notion / Slack への書き出しと、カレンダー連携です。
なお、このトップページは当方の取得では英語で返ってきました。 日本語ページが別に用意されている可能性はありますが、確認できていません。 一方、料金ページ(www.notta.ai/pricing)は日本語・日本円で表示されました。
Vrew — 書き出すのは動画
Vrewのトップページ(vrew.ai/ja)にある自己紹介は、こうです。
「オールインワンAIビデオエディター」 「編集を減らし、創造を増やす」 「AIのお手伝いで、誰もが楽しく簡単にできる動画編集」
公式ヘルプ(docs.channel.io/vrew-jp)にあるバージョン4.4.0の告知を読むと、 このアップデートで入ったのは次のようなものです。
- AI動画生成モデルの追加
- AIデザインテキスト機能の追加
- Vrewエージェントの正式機能化
- BGMのAIおすすめ機能
- Web版での複数形式エクスポート対応(SRT / TXT / PNG / GIF)
字幕・BGM・デザインテキスト・書き出し形式。動画を作る側の語彙で並んでいます。 文字起こしは、この工程の入口にある機能です。
2. 動作形態が違う
Vrewのトップページは、インストーラを配布しています。 2026年8月31日時点で配布されていたのは バージョン4.4.6 で、3つのOS向けです。
| OS | ファイル |
|---|---|
| Windows | Vrew-Installer-4.4.6.exe |
| Mac | Vrew-4.4.6.dmg |
| Linux | Vrew-4.4.6-x86_64.AppImage |
つまりVrewはインストールして使うデスクトップアプリが基本です。 (4.4.0の告知に「Web版での複数形式エクスポート対応」とあるので、Web版も存在します。 Web版とデスクトップ版の機能差は公式から読み取れませんでした。)
対してNottaは、公式がカレンダー連携とクラウド側の書き出し先(Google Drive / Notion / Slack)を 前面に出しており、その場の会議に入っていく設計です。
この違いは、選ぶときにそのまま効きます。 会議室のPCに管理者権限がなくてインストールできない、という状況はよくあります。
3. 課金の単位が違う
ここが一番はっきりした違いです。
Nottaは「分」で数える
料金ページ(www.notta.ai/pricing、2026年8月31日時点。 **「表示価格は全て税込価格です」**と明記されています)はこうなっていました。
| フリー | プレミアム | ビジネス | エンタープライズ | |
|---|---|---|---|---|
| 月額(年払い・40% OFF表記) | 0円 | 1,185円 | 2,508円 | 要相談 |
| 月額(月払い) | — | 1,975円 | 4,180円 | 要相談 |
| 月間の文字起こし | 120分 | 1,800分 | 無制限 | — |
| 1回あたりの上限 | 3分 | 5時間 | 5時間 | — |
| ファイルインポート | 50個/月 | 100個/月 | 200個/月 | — |
| AI要約 | 10回/月 | 100回/月 | 200回/月 | — |
「月に何分」と「1回に何分」の2本立てです。 このうちフリーの「1回3分」は録音の制限で、インポートには効きません。 これは当サイトが実際に試して確認しています(1時間9分35秒の動画がそのまま通りました)。 → Nottaの無料プラン、連続3分の制限は「録音」だけ
Vrewは「クレジット」で数える
Vrewの料金ページ(vrew.ai/ja/payment/pricepolicy)で読み取れたのは、 プラン名が Free / Light / Standard / Business の4つであること、 年払いに 「Save 20%」 の表記があること、そして課金の説明が 「Credit usage」「Use credits across all features or just one」 (クレジットは全機能にまたがって使ってもよいし、ひとつの機能だけに使ってもよい) となっていることです。
クレジットが作業量で減ることは、別の公式告知でも書かれています。 Vrewエージェントの正式リリース告知(docs.channel.io/vrew-jp)にはこうあります。
「エージェントは、入力いただいたリクエストを理解し、必要なツールを選択して 編集作業を代わりに実行します」 「作業量に応じてクレジットが消費されることになります」
つまりVrewの側には、Nottaの「月1,800分」に対応する分の枠が公式ページ上に見当たりません。 文字起こしも、AI音声も、AIイメージも、同じクレジットを食い合う設計に見えます。
「月額いくらか」を横に並べる前に、各社が何を1と数えているかを確かめる。 順番としては、こちらが先です。
4. Vrewの料金を、この記事が書かない理由
第三者の記事には、Vrewの各プランの金額が日本円で書かれているものがあります。 当サイトはそれを引き写しません。公式で確認できなかったからです。
2026年8月31日に当方が試したのは、次の4つのベンダー所有ページです。
| ページ | 結果 |
|---|---|
| vrew.ai/ja/payment/pricepolicy(日本語 料金) | プラン名は読めたが、金額は US$— のまま |
| vrew.ai/en/payment/pricepolicy(英語 料金) | 同上。金額は US$— のまま |
| vrew.ai/ja/faq | 設問は読めたが、回答本文が描画されない |
| vrew.ai/ja/transaction-act-details/(特定商取引法に基づく表記) | 販売価格は「各商品に記載」。金額の記載なし |
料金ページの金額は、ブラウザで開けば表示される種類のもの(読み込み後に埋まる表示)だと 思われます。「Vrewが価格を公開していない」という意味ではありません。 当方の取材方法では取れなかった、というだけです。 それでも、取れなかった数字を他所から借りて埋めることはしません。 それをやると、この記事は「公式で確認した記事」ではなくなります。
なお、特商法ページからは金額以外が読めました。事業者名は VoyagerX, Inc.、 決済方法はカード、口座振替、コンビニエンスストア、そして返金についてはこうあります。
「支払い日から14日以内にサービスを一切利用していない場合は、全額返金が受けられます。 それ以外の場合は、残りの期間に対して部分返金が受けられます」
残り期間の部分返金に触れているのは、当サイトがこれまで読んだ規約と比べると目を引きます。 たとえばValue AI Writerの利用規約は 「日割・返金はしないものとします」でした。とはいえ当サイトが読んだ規約はまだ数本で、 どちらが業界の一般的な書き方かを判断できるだけの数は見ていません。
また、検索結果には「2026年4月22日より、統合クレジット方式に変わります」という表題の 公式お知らせが出てきます。ただし本文には到達できませんでした (Vrewコミュニティ側はHTTP 403、公式ヘルプ側はHTTP 404)。 したがって、この記事はその内容を採用していません。 Vrewの料金の数字を他所で見たときは、それが機能ごとの枠の話なのか、 クレジットの話なのかを確かめてから読むことをおすすめします。 公式の料金ページは、現時点ではクレジットで説明しています。
5. では、どちらを選ぶのか
用途から決まります。料金表からは決まりません。
Nottaが向くのは、音声を「あとで読むテキスト」にしたいとき。 会議・インタビュー・講義。話者を分けたい、要約が欲しい、検索したい、議事録として残したい。 その場で録る前提の設計になっており、1回あたりの録音上限(フリー3分 / 有料5時間)と カレンダー連携がその証拠です。
Vrewが向くのは、撮った動画を「字幕付きで書き出したい」とき。 文字起こしはそのための下ごしらえで、成果物は動画(または SRT / TXT / PNG / GIF)です。
両方の用途があるなら、両方要ります。 会議の議事録をVrewで作るのは、動画編集ソフトで文書を書くことになります。 YouTube動画の字幕をNottaで作るのも、テキストは得られますが、 そこから先の焼き込みや位置調整は別の道具が要ります。
まだ確認できていないこと
正直に書きます。この記事で確認できなかったことは次のとおりです。
- **Vrewの料金の金額(全プラン)。**上記のとおり、公式ページから読み取れませんでした。 日本円建てなのか、税込か税抜かも確認できていません。
- Vrewの各プランのクレジット数と、機能ごとの消費量。 「クレジットで課金する」ことは公式に書かれていますが、数字は読めていません。
- **Vrewの文字起こし(音声分析)の無料枠。**分で示されているのか、 クレジットに統合されているのかも含めて未確認です。
- **Vrewに会議のライブ録音に相当する機能があるか。**公式ページでは見当たりませんでしたが、 「無い」と確認したわけではありません。
- VrewのWeb版とデスクトップ版の機能差。
- **Nottaの日本語トップページの有無。**当方の取得では英語で返ってきました。 料金ページは日本語・日本円でした。
- **両者の文字起こしの精度。**同じ音声を両方に入れる比較はしていません。未実機です。 精度が何で決まるかは別記事にまとめています。 → 文字起こしの精度は何で決まるのか
- Nottaの「無制限」(ビジネス)に運用上の公正利用制限があるかどうか。
まとめ
- NottaとVrewは、音声認識を使うという以外に共通点が少ない
- Nottaの成果物は読むためのテキスト、Vrewの成果物は動画
- Nottaはクラウド前提、Vrewはインストール型のデスクトップアプリが基本(v4.4.6)
- 課金の単位が「分」と「クレジット」で、そもそも横に並べられない
- Vrewの料金の金額は、2026年8月31日時点で公式ページから読み取れなかったので書いていない
文字起こしツールの料金を条件を揃えて並べた記事は、こちらにまとめています。 → AI文字起こしツールの料金比較
なお、この記事が「2026年8月31日時点で公式ページから読み取れなかった」と書いた Vrewの料金は、その後ブラウザで描画させたところ確認できました。金額は別記事にしています。 → Vrewの料金は「どの払い方を選ぶか」で2割変わる
Nottaの公式サイトはこちらです。