Vrewの料金は「どの払い方を選ぶか」で2割変わる(月額・年額・期間利用券を公式ページで確認)

当サイトは2026年8月31日に、NottaとVrewは比べる相手ではないという 記事を公開しました。そこでVrewの料金の金額だけは書けませんでした。 公式の料金ページを取得しても、金額欄が US$— というプレースホルダーのままで、 数字が読み取れなかったからです。9月1日に読み直しても同じでした。

この記事はその宿題を閉じるものです。 2026年9月4日に、当サイトがブラウザで公式料金ページ (vrew.ai/ja/payment/pricepolicy)を開いたところ、 金額が表示されました。ページを取得してテキスト化する方法では読めず、 ブラウザで描画させると読める種類のページだった、ということです。 Vrewが価格を隠していたわけではありません。当方の取材方法の問題でした。

そして表示された料金表には、当サイトが予想していなかったものが入っていました。 決済方式のタブが3つあることです。

先に結論を書きます。

  • Vrewの料金ページには 月額定期購読 / 年額定期購読 / 期間利用券 の3タブがある
  • 同じ1年分を前払いしても、どれを選ぶかで支払額が約20%違う (Lightなら 15,200円と19,080円、差額3,880円)
  • 高いほうの期間利用券は「損な選択肢」ではない。公式Q&Aによれば 自動更新がない方式で、料金処理の都合でそれを必要とする組織向けです
  • **年額でまとめて払っても、クレジットは前倒しでもらえない。**毎月付与で、繰り越し不可
  • 金額はすべて税込。公式に「すべての金額は消費税を含む最終支払額です」と明記

以下の金額は、すべて 2026年9月4日に vrew.ai の公式料金ページで確認したものです。 3つのタブをそれぞれ開いて表示された数字を読み取りました。 第三者サイトの数字は使っていません。 **未実機です。**Vrewのアカウントは作っておらず、仕様と料金表の読み取りだけを書いています。

1. 3つの決済方式と、その金額

2026年9月4日時点の表示です。すべて税込。

プラン 月額定期購読 年額定期購読 期間利用券
Free 0円 0円(一生) 0円
Light 1,590円/月 15,200円/年 19,080円/年
Standard 2,490円/月 23,900円/年 29,880円/年
Business 4,490円/月 43,000円/年 53,880円/年

年額タブには「20% 節約」というバッジが表示されます。 月額を12倍して突き合わせると、この表示は実際の金額と合っています。

プラン 月額×12 年額定期購読 差額 割引率
Light 19,080円 15,200円 -3,880円 約20.3%
Standard 29,880円 23,900円 -5,980円 約20.0%
Business 53,880円 43,000円 -10,880円 約20.2%

ここまでは、よくある「年払いにすると2割引」の話です。 問題は3列目です。

2. 期間利用券は、月額の年額換算とぴったり同じ

もう一度、Lightの行を見ます。

  • 月額定期購読を12か月:19,080円
  • 期間利用券(1年分):19,080円

**同額です。**Standardは29,880円と29,880円、Businessは53,880円と53,880円。 3プランとも、期間利用券の金額は「月額定期購読の年額換算」と一致します。

つまり期間利用券は、1年分を先にまとめて払うにもかかわらず、 年額定期購読より約20%高いことになります。 同じ「1年分の前払い」でも、選ぶタブによって支払額が2割変わる。 当サイトが公式ページで確認できた料金体系の中では、これが一番わかりにくい部分でした。

3. なぜ高いのか——公式は「自動更新がない方式」と説明している

ここで期間利用券を「割高な罠」と書くと、事実を取り違えます。

公式のQ&A(vrewjp.imweb.me、 2026年9月4日確認)には、期間利用券についてこう書かれています。

固定された期間だけ利用できる仕組みで、追加更新のないプラン。 主に料金処理が厳しい官公庁/会社/学校などで利用されています

差額の3,880円は、自動更新が付かないことの対価だと読めます。 年額定期購読は1年後に自動で更新されますが、期間利用券は期間が終われば終わりです。

「解約を忘れて翌年分が引き落とされる」ことが起きない。 予算の執行が年度で切れる組織では、自動更新のある契約そのものが通らないことがあります。 そういう相手に向けた選択肢だと公式が明言している以上、 個人が単純に「高いほう」として避けるべき列、という読み方は正しくありません。

そのうえで、個人が1年使うつもりで選ぶなら、年額定期購読が最も安いのは事実です。 判断の分かれ目は金額ではなく、自動更新を受け入れるかどうかのほうにあります。

4. 年払いでも、クレジットは前倒しでもらえない

Vrewの課金の単位は「クレジット」です。金額とは別に、ここに注意書きがあります。 公式料金ページ(2026年9月4日確認)の注記です。

購読プランに含まれるクレジットは、決済方式(月額購読・年額購読・期間利用券)に かかわらず毎月新しく提供され、次の更新日まで有効です。年額購読や期間利用券のように 料金を一括でお支払いいただく場合でも、クレジットは一括支給されず、決済日を基準に 毎月付与されます。また、当該期間内に使用しなかったクレジットは、次の期間へ 繰り越しされません。

読み取れることは2つです。

  1. **1年分払っても、1年分のクレジットが今もらえるわけではない。**毎月配られます。
  2. **使い切らなかった分は消える。**翌月にも翌年にも繰り越されません。

だから「繁忙期に集中して使うために年額でまとめ買いする」という発想は、 Vrewの設計とは噛み合いません。年払いで得られるのは**単価の20%**であって、 枠の自由度ではないということです。

無料枠の読み方として、当サイトはこれまで 「増える条件より消える条件を読む」と書いてきました (→ AIツールの料金表は、何を1と数えているのか)。 Vrewの繰り越し不可は、PLAUDの「未使用分を翌月に繰り越すことはできません」と同じ形です。

5. 各プランのクレジットと、できる量

2026年9月4日時点で公式料金ページに表示されていた、月あたりの付与クレジットです。

Free Light Standard Business
月間クレジット 200 2,000 10,000 12,000
音声分析 最大200分 最大2,000分 最大1万分 最大1.2万分
ノイズ除去 最大200分 最大2,000分 最大1万分 最大1.2万分
AI音声 最大2万字 最大20万字 最大100万字 最大120万字
翻訳 最大6万字 最大60万字 最大300万字 最大360万字
AI画像 最大200個 最大2,000個 最大1万個 最大1.2万個
AI動画 最大20個 最大200個 最大1,000個 最大1,200個
AIキャラクター 最大3個 最大36個 最大181個 最大218個
ストレージ (読み取れず) 10GB 50GB 60GB

この表は「同じ2,000クレジットを、音声分析に全部使えば2,000分/AI動画に全部使えば200個」 という読み方をします。各行は併存する枠ではなく、同じクレジットの使い道です。 公式の表現も “Use credits across all features or just one.” でした。

文字起こしツールの「月◯分」とは、ここが決定的に違います。 Nottaの1,800分は文字起こしにしか使えませんが、 Vrewの2,000クレジットは字幕にも翻訳にもAI音声にも化けます。 **分とクレジットは割り算で揃いません。**この点は NottaとVrewは比べる相手ではないに書いたとおりで、 金額が読めるようになった今も結論は変わりません。

ひとつ、金額とクレジットを突き合わせて気づいたことを書いておきます。 StandardからBusinessへは料金が約80%上がる(年額23,900円→43,000円)のに、 クレジットは10,000から12,000へ20%しか増えません。 ストレージも50GBから60GBです。 つまりBusinessの価格差は、クレジットの量では説明がつきません。 チーム向けの機能など別の要素があるはずですが、 当サイトはその内訳を公式で確認できていません。 クレジット目当てにBusinessへ上げるのは、この表を見るかぎり割に合わない、 とだけ書いておきます。

6. 税の扱いは明記されている

料金ページの下部に、こう書かれています。

すべての金額は消費税を含む最終支払額です。

Vrewは税込表示で、それを明記しています。 これは当たり前のことのようですが、当サイトが読んできた範囲では揃っていません。 たとえばLanguiseの料金は表示が税抜で、 かつ日本の消費税を徴収しないと公式に書かれていました。 「月額いくら」を横に並べる前に、その数字が税込か税抜かを確認する必要があります。

なお、公式ページには教育機関向けに20%割引がある旨の記載もありました。 適用条件や申請方法は当サイトでは確認していません。

7. 流通している金額と、公式が一致しない

Vrewの料金を検索すると、**「月額1,090円〜4,490円」**という記述が複数の記事で見つかります。

上限の4,490円は、上の表のBusinessの月額と一致します。 一方、下限の1,090円は、当サイトが開いた3つのタブのどこにも見当たりませんでした。 公式で最も安い有料プランは、月額定期購読タブのLight 1,590円/月です。 年額定期購読の月額換算(1,267円/月)とも一致しません。

これがいつの金額だったのかは、当サイトでは確認していません。 過去の料金ページを遡っていないので、「間違い」だとも「古い」だとも断定できません。 書けるのはここまでです——流通している下限の金額は、 2026年9月4日時点の公式料金ページのどのタブにも表示されていませんでした。

料金の数字を見かけたときは、それがどの決済方式のものかを確かめる。 Vrewの場合、同じプランに3つの金額があるので、 方式を書かずに1つの数字だけを出した比較表は、それだけで揃っていないことになります。

この記事で確認できなかったこと

正直に書きます。

  • **未実機です。**アカウントを作っておらず、決済も試していません。 料金表と公式Q&Aの読み取りだけです。
  • クレジットの換算式は不明です。「1クレジット=何分/何字」という 明示を公式で見つけられませんでした。§5の表は各プランの上限であって、単価ではありません。
  • **Businessの価格差の内訳は未確認です。**クレジットとストレージの差だけでは 説明がつきませんが、何が含まれるのかは公式から読み取れていません。
  • 期間利用券の購入・利用開始の手続きは確認していません。 公式Q&Aの説明を引いただけで、実際の導線は見ていません。
  • **教育機関向け20%割引の適用条件は未確認です。**記載を見つけただけです。
  • 「月額1,090円」がいつの金額だったのかは調べていません。 過去の公式ページを遡っていません。
  • Web版とデスクトップ版で料金・クレジットの扱いが同じかは未確認です。
  • この金額は2026年9月4日時点のものです。料金は変わります。 申し込む前に公式ページで見直してください。

まとめ

  • Vrewの料金ページには月額定期購読・年額定期購読・期間利用券の3タブがある
  • 同じ1年分でも、選ぶ方式で支払額が約20%違う(Light: 15,200円 / 19,080円)
  • 期間利用券が高いのは自動更新がないことの対価で、公式が用途を説明している
  • 年払いしてもクレジットは毎月付与・繰り越し不可。安くなるのは単価だけ
  • 金額は税込と明記。教育機関向け20%割引の記載あり
  • 流通している下限「1,090円」は、公式のどのタブにも見当たらなかった

支払い方を1つの列にまとめてしまうと、この2割は表から消えます。 料金の比較は、金額を並べる前に条件を揃えるところからしか始まりません。 → AI文字起こしツールの料金比較 → AIツールの料金表は、何を1と数えているのか