Languiseの課金単位は「利用回数」で、何が回数を消費するかはプランごとに違う(2026年9月・公式で確認)

論文・特許・技術資料をレイアウトを保ったまま翻訳すると説明されているツール、 Languiseの料金を公式サイトで確認しました。

先に、この記事でいちばん言いたいことを書きます。

  • Languiseの課金単位は、**文字数でもページ数でもなく「利用回数」**です。
  • そしてどの機能が回数を消費するかが、プランごとに違います。 ファイルの翻訳・要約・校正は全プランで消費し、 テキストの校正・要約はPro以上で、テキスト翻訳はPro Maxで消費しなくなります。
  • つまりこのツールで先に決めるべきなのは金額ではなく、 自分の使い方がファイル処理中心かテキスト処理中心かです。
  • そして正直に書きますが、有料3プラン(Basic / Pro / Pro Max)の金額は、 筆者の取得方法では公式の料金ページから読み取れませんでした。

以下はすべて、2026年9月3日に 公式トップページ・ 料金プランページ・ 機能紹介ページ・ Enterpriseページ・ セキュリティページ・ 利用規約・ Imprintを読んで確認した内容です。 筆者はこのツールを契約しておらず、未実機です。 書いているのは公式の記述の読み取りだけで、翻訳精度の話は一つもありません。

料金表が答えているのは「何が回数を消費するか」

料金プランページの機能比較表から、そのまま書き出します。

機能 Free Basic Pro Pro Max
テキスト翻訳 毎日10回まで(50文字以下は無制限) 消費する 消費する 消費しない
テキスト校正 消費する 消費する 消費しない 消費しない
テキスト要約 消費する 消費する 消費しない 消費しない
ファイル翻訳 消費する 消費する 消費する 消費する
ファイル要約 消費する 消費する 消費する 消費する
ファイル校正 消費する 消費する 消費する 消費する
プレビュー質問 利用不可 消費しない 消費しない 消費しない

読み取れることは、はっきりしています。

上位プランで「無制限」になっていくのはテキストの処理のほうで、 ファイルの処理はどのプランでも回数を消費します。 PDFを1本投げるたびに回数が減るという構造は、Pro Maxでも変わりません。

これは料金表の見方として重要です。 Languiseが前面に出しているのは「PDFをレイアウトごと翻訳できる」ことなのに、 そのファイル処理こそが、どのプランでも最後まで従量のままなのです。 上のプランに上げる理由は、ファイルを多く処理したいからではなく、 テキストの校正・要約・翻訳を回数を気にせず回したいから、という順番になります。

無料で試せる範囲もここで決まります。 Freeのテキスト翻訳は毎日10回まで、ただし50文字以下は無制限。 50文字という区切りは、単語や一文を引くには足りますが、 段落を投げるには足りません。

肝心の金額が、公式の料金ページから取れなかった

ここは正直に書きます。

筆者が料金プランページ(日本語・英語の両方)から取得できた金額は、 Freeの「¥0」と、Enterpriseの「¥0」だけでした。 Basic・Pro・Pro Maxの欄には、金額が入った状態で取得できませんでした。

これは「公式が金額を公開していない」という意味ではありません。 ブラウザで開けば表示されている可能性が高く、 筆者の取得手段がページ内で後から描画される数字を読めなかった、という話です。 Vrewの料金ページでも同じことが起きています。 分からないものは分からないと書くのがこのサイトの方針なので、 第三者の解説記事に載っている金額をここに転記することはしません。

金額に関して公式ドメイン上で見つけられた記述は、次の1つだけです。

  • Languise自身のコラム記事(2026年6月2日公開)にあるツール比較表の 「料金目安」欄に、Languiseの行として「月1,000円〜(年間契約の場合)」

ただしこれは比較表の目安欄であり、 どのプランの金額なのかは書かれていません。 料金ページの正規の表記でもありません。

代わりに、料金ページから確実に取れた条件が2つあります。

  • 年間プランは「15%以上オフ」(月額払いとの比較として明記)
  • 「表示金額は税抜きです。Languiseは日本国の消費税を徴収しておりません」

2つめは見落としやすいところです。 このサイトで扱ってきた国内ツールは、 イルシルの1,848円/月にしても Rimo Voiceのプランにしても税込表示でした。 Languiseの表示は税抜で、しかも日本の消費税は乗らないと明記されています。 金額を並べて比べるときは、表示の前提が他社と違うことを踏まえる必要があります。

「月いくら」を比べる前に各社が何を1と数えているかを確かめる、という このサイトの課金単位のまとめに、 Languiseはもう1つの軸を足します。税の前提そのものが揃っていないという軸です。

運営はドイツ法人で、特商法ではなくImprintが置かれている

なぜ日本の消費税を徴収しないのか。Imprintを読むと理由が見えます。

  • 運営は BuilBridge UG (haftungsbeschränkt)
  • 所在地は ドイツ・デュッセルドルフ(Lütticher Straße 36, 40547 Düsseldorf)
  • 商業登記 HRB 104357(Amtsgericht Düsseldorf)/VAT ID DE368827272
  • 代表者名・電話番号・メールアドレスも記載されています

そして公式サイトに「特定商取引法に基づく表記」のページは見当たりません。 置かれているのはドイツ法のImprint(会社概要の法定表示)です。

これは隠しているという話ではなく、ドイツの会社がドイツ法に沿って表示している というだけのことです。ただし読む側にとっては効いてきます。 日本のSaaSなら特商法ページに書かれる「支払方法・返品や解約の条件」を、 利用規約のほうから読む必要があるということだからです。

契約期間と解約は、規約側に書かれている

利用規約から、料金に効く条項を引きます(制定日・改定日の記載は見つけられませんでした)。

  • 無料版:「登録フリーバージョンのソフトウェアの契約は30日間有効です。」
  • 有料版:「有料バージョンの定期契約は、例えば1か12か月の固定の最低利用期間を持つ 定期契約」として結ばれ、「最低利用期間の満了後に、定期利用期間に相当する期間で 自動延長されます」
  • 解約:「有料バージョンの定期利用契約は、注文プロセスで予約された最低利用期間の 終了後またはその後の各延長期間の終了までの30日前までに、理由を問わずに あなたまたはBuilBridgeによってキャンセルすることができます」
  • 消費者の場合の例外:「もし、消費者として有料版を利用契約を結んだ場合、 この契約は、9.2節に反して、最低利用期間が終了した後、無期限に延長されます。 この場合、注文手続きで予約された最低利用期間が終了した後、 1か月の通知期間を経ていつでも有料版をキャンセルすることができます。」

最後の条項は、日本の読者にとって実務的な意味があります。 年間契約を選んだ場合でも、消費者として契約したなら、最低利用期間が終わった後は 1か月前の通知でいつでも解約できると規約に書かれている、という読みになります。

対比として、イルシルの利用規約第17条2項は 「利用期間の途中で本サービスを解約した場合でも、ユーザーは、残期間分の 利用料金の支払義務を免れません」でした。 同じ「年間契約」でも、規約の書きぶりはツールによってここまで違います。

なお、「無料版の契約は30日間有効」が具体的に何を意味するのか (30日経つと無料アカウントが使えなくなるのか、単に契約単位の定めなのか)は、 規約の文面からは確定できませんでした。ここは断定しません。

「レイアウトを保持したまま翻訳」が指しているもの

機能紹介ページの記述から、そのまま引きます。

  • 対応形式はPDF・Word・PowerPoint・Excel(アップロードして処理する形式)
  • 「図表もそのまま、技術系の文書に重要なレイアウトを維持したまま翻訳できます」
  • 「数式・グラフ・図表の位置を保ったまま翻訳」

つまり公式が言う「レイアウト保持」とは、 訳文をテキストとして返すのではなく、元の文書の見た目の中に訳文を入れて返す ことを指しています。数式やグラフの位置が動かない、というのが売りです。

これがどの程度うまくいくかは未実機なので分かりません。 レイアウト保持翻訳は、原文より訳文が長くなったときに崩れやすい領域ですが、 その挙動を確認したわけではないので、この記事では評価しません。

アップロードした文書がどう扱われるか

社外に出せない資料を投げるかどうかの判断材料になるので、 セキュリティページの記述も引いておきます。

  • 「お客様が処理に用いたデータはLanguiseが管理するサーバーに送られた後、 OpenAIのサーバーを経由して処理されてお客様のお手元に戻ります。」
  • 「Languiseのサーバーに保存されたデータはプロセスが終わった時点で即座に消去し、 二次利用は致しません。」
  • 「OpenAIのサーバーに送られたデータは不正利用の監視目的で一時的に保存されますが、 30日以内に完全に消去され、AIの学習に利用される事もありません。」
  • 「LanguiseはAWS上で動作します。」
  • 「Languiseは通信の暗号化に最先端のTLS(Transport Layer Security)暗号化技術に 対応しております」

処理の実体がOpenAI経由であることを公式が明示している点は、 特許や未公開の研究資料を扱う用途では確認しておく価値があります。

この記事で確認できなかったこと

正直に書きます。ここがこの記事でいちばん長くなります。

  • **未実機です。**契約していないので、翻訳の質、レイアウト保持の実際の崩れ方、 日本語→英語の扱いは一切確認していません。
  • **Basic / Pro / Pro Maxの金額。**上に書いたとおり、 筆者の取得方法では公式の料金ページから読み取れませんでした。 公式ドメインで見つけた金額は自社コラムの比較表にある 「月1,000円〜(年間契約の場合)」だけで、どのプランかは書かれていません。
  • **各プランの月間利用回数そのもの。**料金表は「消費する/消費しない」を 示していますが、月に何回使えるのかという数字は取得できませんでした。 これは金額と同じくらい重要な数字で、片方だけでは単価が出せません。
  • 1ファイルあたりのページ数・文字数・ファイルサイズの上限。 公式ページに記載を見つけられませんでした。 100ページのPDFが1回で通るのか、分割が要るのかは分かりません。
  • **「1回」がどの操作で減るのか。**ファイル1本で1回なのか、ページ単位なのか、 失敗したときに戻るのかは、公式から読み取れませんでした。 Value AI Writerの「タイトル候補の生成で1消費」や ConoHa AI Canvasの起動時間課金のような 消費条件の明記は、今回は見つけられていません。
  • **無料トライアルの有無。**第三者記事はProの30日無料に触れていますが、 筆者が読めた範囲の公式ページにはトライアルの記載を見つけられませんでした。 無いとは書きません。見つけられなかった、と書きます。
  • Enterpriseの金額と最低アカウント数。「Enterpriseは年間契約のみのご案内と なります」とあるだけで、金額の記載は取得できませんでした。 Enterpriseで追加されるのは「アカウント追加無制限」「毎月の利用回数をチーム内で 共有できます」「My辞書をチーム内で共有できます」などです。
  • 対応言語の数。公式ページから確定できる数字を見つけられませんでした。
  • 支払方法と返金の可否。特商法に基づく表記が無いため、 規約に書かれていること以上は確認できていません。

まとめ

  • Languiseの課金単位は利用回数。文字数でもページ数でもありません
  • ファイルの翻訳・要約・校正は、どのプランでも回数を消費します。 上位プランで無制限になっていくのはテキストの処理のほうです
  • Freeはテキスト翻訳が毎日10回まで(50文字以下は無制限)
  • 年間プランは15%以上オフ
  • 表示は税抜、日本の消費税は徴収しないと明記。国内ツールの税込表示と そのまま比べられません
  • 運営はドイツのBuilBridge UG。特商法に基づく表記はなくImprintで、 解約条件は利用規約側にあります
  • ただし有料3プランの金額と、各プランの月間利用回数は、この記事では確認できていません

金額が確認できていない以上、この記事は 「Languiseは高い/安い」を言える記事ではありません。 言えるのは、申し込む前に確認すべき項目がどこにあるかまでです。 料金ページを開いたら、金額の隣にある 「その機能は回数を消費するのか」の列を先に見てください。

この記事は2026年9月3日に公式ページを読んだ記録であって、 明日も同じだと保証するものではありません。